より良いグリーンバック設営の為のテクニック

当社のグリーンバックは基本的に何も手を加えなくても十分なキーイング(色抜け)精度を誇っています。

しかしながら、クロマキー技術を突き詰めれば突き詰めるほど、“より良い環境で”というのは、撮影者編集者をはじめとした技術者としてのこだわりかもしれません。

だからこそ、プラスアルファで最高の撮影環境をご提供できるテクニックを公開します。

グリーンバック幕の長さ(縦)

短めは扱いにくい

図1の様に、天井〜床間の長さに対し、幕丈(縦長さ)を短めにしてしまうと、幕に対するテンションはほぼかからない状態になってしまいます。

テンションがかかっていない状態だと、被写体の動きなどで、背景幕そのものが動いてしまう(揺れるなど)恐れがあります。
また、床との境目は影が生じてしまいます。

結果的にはセッティングに余計に時間がかかるなど、業務用途には扱いにくくなってしまいます。

図1

ちょっと長めがベスト

図2の様に、長めにすることが最もベストな方法であり、当社の幕の性質を考慮した上でも最大限のメリットを引き出すことが可能になります。

当社の幕の性質は、柔らかく伸縮性がありますので、ウエイト類を活用することで、背景精度を向上させることが可能になります。

※大きさにもよりますが10cm~15cmほど長めにするのが一般的です。

ウエイトは後述にて説明しておりますので、合わせてご確認ください。

図2

グリーンバック幕の長さ(横)

取り付け部に準じた長さ

基本的には取り付け部(吊り部分)に準じた長さになります。

例えばカーテンレールが5mならば、幕の横サイズも5mといった感じになります。

図3

場合によって少し短め

当社の幕は生地の伸縮性を生かし、キレイな背景を作る事が可能です。
図4の様に、両端に引っ張り点を作る場合は、サイズを少しだけ短めにする事をお勧めいたします。(取り付け部長さに対して3〜5%程度短く)

両端で引っ張るアイテムは後述にて説明しておりますので、合わせてご確認ください。

図4

ウエイト類の活用

縦方向のテンション

上記の縦長さをプラス目にし、ウエイト類を設置することで、縦方向のテンションをかけることが可能になります。(図5参照)

当社では、ウエイトも幕と同色で製作することが可能ですので、より目立たなく設置することが可能です。

図5

違いを見てみてください

画像スライダーでウエイト有無の違いを確認できます。

ウエイトの設置の仕方により、縦方向のみならず、斜め方向にもテンションをかけられるので、しっかりした印象になりました。

テンションポールの活用

横方向のテンション

縦方向に加え、横方向にテンションをかけることで、最も精度の高い背景が出来上がります。(図6参照)

当社のテンションポールであれば、2350mm〜3000mmの天井高に対応しています。

図6

違いを見てみてください

画像スライダーでテンションポール有無の違いを確認できます。

横方向にもテンションをかけることでちょっとしたシワやたるみもほぼ消えています。

撮影環境としてはこれ以上ないくらいの精度になります。

最後に

テンションのかけ具合に関しては、どこまで追い込むかによって必要性は変わってきます。

しかしながら、最高の環境での撮影は、後々の編集時間の短縮などにも大きく関わってきます。

業務での撮影ならば、できる限りベストな環境を構築するのをお勧めいたします。